その1 等身大で乗ってもらえるワゴンを作りたかった… |
| 「最近の若い人は中古車でも大きなサイズのクルマを選ぶ傾向にあります。 ですが、20代後半から30代になって初めて新車を買おうと思ったときには、 やはり価格やランニングコストの関係から、コンパクトなクルマを選ぶことになると思います そんなときにエアウェイブは最適なクルマだと思います」と語るのは、 新型コンパクトワゴン『エアウェイブ』の開発責任者の川勝幹人さん。
川勝さんは『フィット』の車体設計や、セダンボディの『フィットアリア』の 開発責任者を務めた、ホンダコンパクトカー大躍進の原動力となった人だ。 そしてエアウェイブはフィットと同じプラットフォームやエンジンを搭載したコンパクトワゴン。 つまりエアウェイブはフィットを知り尽くした人が、フィットのコンポーツンツを利用してつくったクルマなのだ。
だが、川勝さんは「当初はフィットワゴンという話もあり、 アリアのフロントマスクでワゴンを作るという開発も行いましたが、やはり派生車種では 面白くないということで、全く新しいクルマとしてエアウェイブを開発しました。 エンジンやCVTはフィットと同じもので制御を変更している程度ですが、 プラットフォームはセンタータンク付近の車体中心部が同じだけで、大部分が専用に設計されています」
「その結果、エアウェイブの最大の魅力でもある、伸びやかなワゴンらしいスタイリングと、 秀逸なパッケージングの両立に成功しています。 これらの点はライバル車には絶対に負けていません」とフィットとは違うクルマであることをアピールする。
実際にラゲッジフロアはセンタータンクレイアウトの恩恵で、地上から520mmと非常に低く設定されており、 使い勝手はライバルのトヨタ『カローラフィールダー』や日産『ウイングロード』を凌駕しているだろう。 エクステリアもフィットを感じさせない伸びやかなデザインにまとめている。
価格もベースグレードのGは150万円を切る戦略的な設定としており、川勝さんが言う 「若い人が等身大の価値観で選んでくれるクルマ」という狙いはズバリ的中するに違いない。
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